【2025年版】YouTubeはターゲットを絞るべきか広げるべきか

”まだYouTubeチャンネルのターゲットを決めかねている…”そんな悩みをお持ちではありませんか？

自社サービスのターゲットが複数の場合や、幅広い層に展開している事業の場合、ターゲットの決め方に悩むことも少なくありません。

ターゲットを絞るべきという意見と、ターゲットを広げるべきという意見があり、どちらを信じればよいか迷うでしょう。

結論から申し上げると、以下の回答になります。

上記の通り、絞るべきか広げるべきかは、一概には言えません。

なぜなら、どちらを選択すべきかは、現在候補としているターゲットの規模とチャンネルの状況によって変わるからです。

これから、チャンネルの影響力が拡大するターゲットの決め方について、わかりやすく解説します。

伸びるYouTubeチャンネルの法則

成長するYouTubeチャンネルには、たった1つのセオリーがあります。

狙うターゲットの規模の大小に関わらず、これが守るべきセオリーになります。

理由1：視聴者と発信者のマッチング

YouTubeに動画を投稿する時、その動画は「視聴者」というユーザーに向けて届けられます。

この時に、その動画が視聴者にとって欲しいものでなかった場合は、受け取ってもらえずに拒否されます。

しかし、もし欲しいものだった場合、この時点で発信者と視聴者の需要と供給は成り立ちます。

つまり、両者の存在と、お互いが認識する価値が一致さえしていれば、自分の動画が再生されるということになります。

この時点では、ターゲットを広くとっておいた方が有利です。しかし、YouTube上にはもう一役、登場人物がいます。

理由2：発信者同士で起きる取りあい

もう一役の登場人物は、同じ視聴者に同じ価値を提供しようとする「ライバルの発信者」です。

この存在が追加されることにより、視聴者はどの発信者から価値を受け取りたいかを選べるようになるので、自分の選ばれる確率が下がります。

つまり、ターゲットを広くとってしまうとそれだけ強力なライバル数も増えるため、今度はターゲットの広さが圧倒的に不利になってしまうということです。

この、不利と有利のバランスが難しいため、多くのYouTube運営者が悩みます。

YouTubeの法則における結論

ターゲットを広げる場合も絞る場合も、それぞれでメリットデメリットがあります。

だからこそ、ほどよいターゲットの大きさを選択することが、YouTubeの運用では欠かせません。

結論としては、選択したターゲットの規模が大きい場合でも小さい場合でも、似たような工程でチャンネルを育成します。

ターゲットの規模を判断

正しくチャンネルを拡大していくためには、現在のターゲット規模を把握しておく必要があります。

現在のターゲット規模を知る

以下が、ターゲット規模を把握する際の一連の手順になります。

STEP１〜STEP３にて、現在の自身のチャンネルがターゲットとしている視聴者の規模を、ライバルのチャンネル規模から把握しておきましょう。

この過程ができたら、次はその規模が妥当なものかどうか、つまり「狙うためにほどよいサイズか」を確認します。

妥当なターゲット規模の把握

ターゲット	登録者数	難易度
規模【極小】	〜1,000人	易
規模【小】	1,000〜5,000人	普通
規模【中】	5,000〜50,000人	やや難
規模【大】	50,000人〜500,000人	難
【極大】	500,000人〜	超難

上表は、先ほどのSTEP１〜STEP３にて把握した、ライバルのチャンネル規模に応じたターゲット規模と狙う難易度を表しています。

最も達成しやすいのは、「規模【極小】の領域」になります。

そのため、まだYouTubeチャンネルの運用に自信がないうちは、規模【極小】の領域から攻めることをおすすめします。

一方で、ターゲットをもっと拡大したい場合や、チャンネル運用にある程度慣れてきた段階がきたら、徐々にターゲット規模を拡大していく必要があります。

ターゲットの規模が大きい場合

美容や料理ジャンルのように、ターゲットの規模が大きい場合は、ライバルの数も多く、競争レベルも高いです。

そんな中で自分の動画を選んでもらうためには、普通にチャンネル運用をしていたのでは勝てません。

このような状況下でライバルに勝つ方法は2つあります。

1つ目の「映像と企画の質で上回る」方法は、YouTube運用の知識と経験が十分でない場合、狙うのは非常に困難です。

もしも1つ目の方法を選ぶ場合は、YouTubeの運用代行など、プロの手を借りる必要があるでしょう。

そのため、1つ目を選択できない場合は、2つ目の「勝てる領域まで絞り込む」方法を選ぶ必要があります。

勝てる領域まで絞り込む方法

勝てる領域まで絞り込む方法には、以下の3ステップがあります。

例えば、料理ジャンルを考えた時、料理にもイタリアン、中華、和食、フレンチ、スイーツなど、さまざまなカテゴリが存在します。

さらに、中華のようなカテゴリの中にも、ラーメン、炒飯、餃子など、さまざまな種類の料理が存在します。

さらに、ラーメンという種類の中にも、塩ラーメン、醤油ラーメン、豚骨ラーメン、背脂ラーメンなど、さまざまな項目が存在します。

ここまでの細分化で十分に勝てる領域を選べそうなら、この中から1つの領域を選ぶことでターゲットは決定します。

もしもまだ決まらないようであれば、さらに味が濃いめ、味が薄めなど、ライバルに勝てるまで範囲を絞っていきます。

これが、ターゲットの規模が大きい場合にとるべき、規模の絞り方の過程になります。

絞った領域を広げていく過程

ターゲットの規模を絞る方法を先ほど紹介しましたが、ターゲットを絞ると、需要の上限に達するタイミングがきます。

その場合、次にやることはターゲットを広げていく工程です。

ただし、以下のルールから外れないように気をつける必要があります。

例えば、薄味の醤油ラーメンという領域である程度チャンネル登録者が増えたら、次は濃い味の醤油ラーメンでチャンネル登録者をある程度増やす、などです。

領域を広げる過程での注意点

新しい領域を追加してターゲットを広げる際に、注意点があります。それは、視聴者の欲求と大きくずれないようにすることです。

例えば、薄味の醤油ラーメンの作り方に価値を感じていた視聴者は、ヘルシーでさっぱり味が好きな女性かもしれません。

この場合に、醤油ラーメンという分類が同じだからといって濃い味の醤油ラーメンの作り方を追加すると、女性ターゲットから視聴されなくなるかもしれません。

この時に重要になのが、以前までの視聴者は自分のチャンネルに対してどのような価値を感じてくれていたのかを知ることです。

例えば、視聴者が低カロリーなラーメンレシピを教えてくれる点に価値を感じていたのであれば、低カロリーな濃い味の醤油ラーメンレシピへと広げる、などです。

この欲求軸さえずらさなければ、以前の視聴者に加え、新たに追加した視聴者層も見てくれるので、チャンネルが安定して拡大していきます。

つまり、チャンネルを広げていくための近道は、いつも見てくれている視聴者が、自分のチャンネルのどこに価値を感じているのかを知ることです。

自分のチャンネルの価値を知るには

ターゲットの規模が小さい場合

ターゲットの規模が小さい場合、すでに自分の戦える領域ができあがっています。

そのため、現在の領域で登録者がある程度増えてからが分かれ道です。

ターゲット規模が小さい場合に拡大していく方法は2パターンあります。

1. 欲求を軸として広げる方法

例えば、筋トレを頑張っている視聴者は、理想の姿を叶えるための手助けが欲しいという理由で、筋トレ系の動画を見ます。

ここには、「異性からモテたい」「褒められて自信をつけたい」「体の不調を直して安心したい」「成功体験が欲しい」など、複数の欲求が眠っています。

視聴者が同じチャンネルを見続ける理由は、これらの欲求のうちのどれかを満たしてくれることに価値を感じているからです。

そのため、「異性からモテたい」という欲求を満たしてくれるところに価値を感じている視聴者は、同じく以下のような企画を好みます。

ポイントは、視聴者の欲求を軸としてターゲットを広げるという点です。

この過程を踏むことにより、先ほどの例では「筋トレ」や「容姿周辺」の内容まで広げることができます。

これが、現在の小さなターゲットから大きなターゲットまで広げる、1つ目の拡大方法です。

2. 欲求をずらして広げる方法

例えば、ルンバの機能を紹介するチャンネルを立ち上げた場合、普通に発信をすれば、有用な機能をわかりやすく話す構成になります。

ただ、この構成のみだと、ルンバの購入検討層が登録者の上限になるので、早い段階で頭打ちしてしまいます。

では、もし上限を突破したいとなった場合、どんなやり方があるでしょうか。

このように、一人称視点で機能の紹介とともにルンバの物語を表現したとすれば、いかがでしょうか。

そこに「人間らしさ」という新たな価値を感じて、愛着が湧く人が増えます。

こうなると、ルンバは「便利な家電」から「擬似ペット」として解釈されるようになるので、欲求が「便利な掃除機が欲しい」から「癒されたい」に変わります。

これが、欲求をずらして視聴者の上限を拡大する方法になります。

まとめ【YouTubeに役立つ特典付！】

ターゲットの決め方はチャンネルの現状と目的によって変わるので、ぜひ今回の記事を参考に設定してみてください。

また、チャンネルの成長可能性を知りたいという方は無料の診断ツールをご用意したので、興味があれば YouTubeチャンネル診断ツール からお試しください。

最後までご覧いただきありがとうございました。今回の内容が参考になったという方は、YouTube運用をさらに加速させるための役立ち無料特典をダウンロードして、ぜひ日々の運用の参考にしてみてください。

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