YouTubeで成功するコツが学べるチャンネル事例15選

”いま運用しているYouTubeチャンネルに独自の強みがない…”そんなお悩みをお持ちではありませんか？

YouTubeの運用は、あなたのチャンネルならではの魅力をつくることができれば、ほとんど成功と言っても過言ではありません。

まずは、以下の図をご覧ください。

視聴者は、その時々の状況に応じて、役割ごとに視聴するチャンネルの候補を分けています。

この時に、選択肢として頭の中に浮かぶ候補リストのことを、マーケティング用語で「エボークト・セット」といいます。

さらに、エボークト・セットの中でも最初に思い浮かぶものを「第一想起」といいます。

この第一想起に選ばれることができれば、チャンネルは自然と伸びていきます。

そして、第一想起のチャンネルは役割ごとに存在します。

例えば、お酒好きの視聴者が、「今日はお酒関連の動画を見よう」と思った時、癒される目的で見るのか、飲み方を知る目的で見るのか、種類を知る目的で見るのかで、候補にあがるチャンネルのリストは異なります。

つまり、皆さまがこれから取り組むべきことは、いかにして視聴者の候補リストに入るかを工夫することです。

そのために欠かせないのが、冒頭で紹介した「あなたのチャンネルならではの魅力」です。

本記事では、YouTube運用の成功事例をもとに、チャンネル独自の魅力をつくるためのヒントを紹介します。

YouTubeの成功パターン8つ

冒頭で「あなたのチャンネルならではの魅力」をつくりましょうと紹介しましたが、その正体は「価値の内容 × 伝えかた」です。

例えば、恋人に電話をしてよいか聞く場面を考えてみましょう。

価値の内容は、相手が求めている内容のことなので、ここでは「相手のことが好きだという気持ち」だとします。

一方、伝えかたはその気持ちをどのように伝えるかなので、ここでは「あなたの声が聞きたいから、いま電話したい」という言い回しだとします。

この時に、相手が求めている内容を勘違いして、「暇つぶし相手になってあげる」という内容になってしまうと、相手からは傲慢だと思われてしまうし、一方で内容は合っていたとしても、その伝えかたが「取り急ぎ電話したい」だと、伝えたかった想いが伝わらなくなってしまいます。

内容と伝えかたの両方がそろって初めて、相手に魅力が最大限に伝わるので、ここがチャンネル運用者が力を注ぐべきポイントです。

価値の内容は、チャンネルごとに扱う内容が異なるため、この記事では後者の「伝えかた」のコツを紹介します。

対談形式のYouTube

対談形式で伸びるチャンネルは、以下2種類のいずれかのパターンがほとんどです。

「権威が有名」とは、その人物自体は広く知られていないものの、持っている資格やキャリア、所属している組織などが認知されており、信頼される存在である場合を指します。

例えば、ゴールドマンサックスのマネージングディレクターに最年少で就任したというキャリアを持つ人物の話は、その人物自身にファンがいなくても、そのキャリアに価値を見出す人々から興味を持たれる、というイメージです。

また、この対談形式には、運用者の替えがきかない「属人的な運用スタイル」と、運用者の替えがきく「非属人的な運用スタイル」という2つのタイプがあります。

属人的な運用スタイル

対談形式における属人的な運用スタイルは、運用者がインタビュアーとなり、ゲスト登壇者を迎える構図になります。

この運用スタイルの場合は、運用者自身にファンをつけることが重要なので、単純に情報を届けるだけでなく、ゲストとの対談を通して運用者が成長していく姿を見せるようにしましょう。

運用者にファンがつくメリットは、動画の企画テーマによって再生回数が左右されづらいという点です。

一方で、人にファンがつくゆえに、運用担当者を変えづらいというデメリットもあります。

参考になるYouTubeチャンネル

1.1.M&A CAMP  

このチャンネルは、しゅんダイアリー就活チャンネルのしゅんさんが運営している、M&Aに興味がある経営者向けのチャンネルです。

対談という形でさまざまな先輩経営者に話を聞きに行き、視聴者に情報を届けつつ、時には運用者ご自身も学びながら成長するという、物語性も含まれた設計になっています。

役に立つという感情だけでなく、応援したくなる感情もわくため、個人の感情にまで訴求する手法として、参考になるでしょう。

非属人的な運用スタイル

対談形式における非属人的な運用スタイルは、インタビュアーもゲスト登壇者も固定ではないため、組織展開しやすいというメリットがあります。

一方で、話をうまく引き出すインタビュー構成の引き継ぎや、ゲスト登壇者の魅力の維持が必要になるため、コストがかかるというデメリットもあります。

参考になるYouTubeチャンネル

1.2.NewsPicks／ニューズピックス  

1.3.PIVOT 公式チャンネル  

コント形式のYouTube

コント形式で伸びるチャンネルは、以下2種類のいずれかのパターンがほとんどです。

共感性の高い日常とは、業界における”あるある”を扱うことで、そのジャンルに属する視聴者から親近感を持ってもらうケースを指します。

笑いを誘うエンタメ性とは、動画内に小ネタを加えることで、お堅いイメージを崩して親近感を持ってもらうケースを指します。

このケースは、視聴者に抱かれているイメージと動画内の演出のギャップが大きければ大きいほど効果が得られやすくなります。

属人的な運用スタイル

コント形式の場合は、人にファンがつくので、属人的な運用にならざるを得ないという特徴があります。

しかし、コント形式の運用はエンタメ性や共感性が高いため、再生回数や登録者を増やしやすいというメリットもあります。

例えば、より多くのユーザーに親近感を持ってもらいたい場合や、幅広い個人向けの安価な有形商品を扱っている場合、人材採用を目的としている場合は、この運用スタイルが合っているでしょう。

参考になるYouTubeチャンネル

2.1.わかさ生活【公式】  

2.2.桃太郎オフィス 不動産事業部  

トーク形式のYouTube

トーク形式で伸びるチャンネルには、いくつか特徴があります。

上記の特徴を動画の企画や台本内容に加えつつ、目的に合わせて運用体制を変えていくようにしましょう。

トーク形式についても、属人的な運用と非属人的な運用に分られます。

属人的な運用スタイル

トーク形式における属人的な運用スタイルは、固定の出演者のパーソナルな語りや、ほかの追随を許さないほど濃い情報を話す構成になります。

人にファンがつきやすいので、テーマによって需要が大きく左右されないというメリットがあります。

一方で、人材の替えがきかないので、マニュアル化しづらいというデメリットもあります。

参考になるYouTubeチャンネル

3.1.マコなり社長  

3.2.脱・税理士スガワラくん  

非属人的な運用スタイル

対談形式における非属人的な運用スタイルは、初心者向けの内容を扱ったり、有名人や権威性のある人を呼んで代わりに話してもらったりと、固定の人物を出演させなくとも成り立つ構成になります。

それゆえに、人ではなく情報にファンがつきやすいため、組織化しやすい反面、テーマによって需要が左右されるというデメリットもあります。

この形式のチャンネルは、基本的にはAIによる解説や、ずんだもん・ゆっくり実況、イラスト調の解説などが多いです。

上記のキーワードでYouTube検索をかけるとチャンネルがたくさん出てくるので、その中から自身の運用と合致するものを選んでみてください。

Vlog形式のYouTube

Vlog形式の動画は、ほかの形式の動画に比べて、YouTube運用初心者でも再生が回りやすい傾向があります。

視聴者は動画を通して「人間の物語」を感じることで、リピーター化していきます。

Vlog形式は映像の撮り方や構成上、人間味が表出しやすいため、視聴者が付きやすいのです。

ただ、その一方で課題解決型の動画ではないため、登録者の増加スピードがやや遅いという特徴もあります。

さらに、Vlog形式の場合は、属人的な運用と非属人的な運用で、特徴が異なります。

属人的な運用スタイル

Vlog形式における属人的な運用スタイルは、特定人物の生活様子や人生観をありのままに映し出した映像になります。

その人物の日常や人生観にファンがつくので、メインの登場人物を変えられないというデメリットがありますが、その人物の人生そのものにファンがつくので、どのような内容でも安定して見てもらえやすいというメリットもあります。

参考になるYouTubeチャンネル

4.1.不便を愉しむトキラボ道具店  

このチャンネルは、お店で取り扱っている道具を使って、丁寧な暮らしの様子をVlogで届ける内容になります。

落ち着きのあるアンティークな世界観で統一された、美しい映像表現が特徴で、視聴者に癒しと憧れを与えるチャンネルです。

非属人的な運用スタイル

Vlog形式における非属人的な運用スタイルでは、人ではなく物を固定した表現が特徴となります。

例えば、Aという種類の車があった場合、その車自体の性能や機能は固定されています。

しかし、その車を使う人に焦点を当てると、人それぞれに異なる「車の物語」が存在します。

ある人にとっては、年老いた両親との最後の旅行で使った思い出の車かもしれません。

また、別の人にとっては、免許を取ったばかりで初めてハンドルを握った時のドキドキを思い出させる車かもしれません。

このように、物を固定しつつ、その物に紐づくさまざまな人間の物語に着目することで、登場人物を毎回別の人に置き換えることができます。

この見せ方のメリットは、YouTubeにおける再生回数や運用のしやすさだけではありません。

その物を手に入れた際の「人生のイメージ」まで想像できるため、単純に性能や機能を伝えるよりも、物の魅力を効果的に伝えることができます。

参考になるYouTubeチャンネル

4.2.北欧、暮らしの道具店  

このチャンネルでは、毎回の動画で登場する人物が異なります。

お店で取り扱っている商品を通して、それぞれの人物が紡ぐ道具との物語が、リアルに映し出される構成が魅力的です。

その独自の視点と丁寧な映像表現に、思わず引き込まれるでしょう。非常に学ぶことの多いチャンネルですので、ぜひ一度ご覧ください。

ドキュメンタリー形式のYouTube

ドキュメンタリー形式の動画は、映す対象の人物が毎回変わるような、非属人的なスタイルが多いです。

近年、視聴者全体の動向としてリアル性を追い求める傾向が強いことから、ドキュメンタリー形式の動画が増えてきました。

人間の物語が表出しやすいという良さがあるので、感情へのアプローチが重要になる運用の場合は、挑戦する価値があります。

属人的な運用スタイル

ドキュメンタリー形式は非属人的なスタイルが多いと紹介しましたが、受験合格までのリアルな日々を映し出した映像や、古民家の再建プロジェクトのように、特定人物の人生を通した挑戦を映し出したチャンネルも存在します。

参考になるYouTubeチャンネル

5.1.中卒40歳年商12億円経営者  

5.2.古民家DIYと犬  

非属人的な運用スタイル

ドキュメンタリー形式における非属人的な運用スタイルは、属人的な運用の「密着する対象が毎回異なる」バージョンです。

一人に密着し続けるメリットは、その人物の過去から現在、そして未来を通して、その人物の挑戦を一丸となって応援できることです。

一方で、異なる人物に密着するメリットは、さまざまな人生観や経験を視聴者にお伝えできるので、新鮮で有益な情報を届けやすいという点です。

また、異なる人物に密着する場合は、映像制作をマニュアル化すれば、運営者を置き換えることもできます。

しかし、アポイントからロケ地撮影と、コストがかかる点がデメリットとして挙げられるので、良いところも悪いところもある手法になります。

参考になるYouTubeチャンネル

5.3.街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜  

5.4.Gyoza Quest 毎日餃子TV  

オーディション形式のYouTube

オーディション形式の動画は、参加者を集めるための認知度と資金力が必要になるので、まとまったリソースがない場合は、選択肢として入れづらいです。

ほとんどのYouTube運用者は参入しづらい形式になるので、まずはほかの形式を選ぶことをおすすめします。

属人的な運用スタイル

オーディション形式の属人的なスタイルは、運営陣がある程度固定されたメンバーで構成されつつも、参加者が毎回異なるケースを指します。

参考になるYouTubeチャンネル

6.1.令和の虎CHANNEL  

非属人的な運用スタイル

非属人的な運用スタイルについては、YouTubeではないですが、テラスハウスやバチェラーのように参加者のみを映すスタイルがあります。

6.2.TERRACE HOUSE / テラスハウス  

企画形式のYouTube

企画形式の動画は、エンタメ系のYouTuberが主に取り扱っているイメージがありますが、この形式も属人的な運用と非属人的な運用に分けることができます。

属人的な運用スタイル

企画形式の属人的なスタイルは、設定された条件にしたがって行動する様子を映したスタイルが多いです。

例えば、1ヶ月5,000円で過ごす食生活、引いたクジの条件に従わないといけない営業ロープレバトルなど、縛り企画は属人的な運用に向いています。

参考になるYouTubeチャンネル

7.1.西崎康平 ブラックな社長  

非属人的な運用スタイル

企画形式における非属人的な運用スタイルは、事前に立てた仮説を検証する動画が多いです。

例えば、100人のうち何人の社員が笑顔で挨拶をしてくれるか、どちらの操作方法がより早くゴールできるかなど、検証企画は非属人的な運用に向いています。

参考になるYouTubeチャンネル

7.2.サカゲー検証チャンネル  

映像＋ASMR形式のYouTube

映像＋ASMR形式の動画は、基本的に非属人的な運用が成り立ちやすい形式です

顔出しなしの運営者や、企業がお手軽に参入しやすい領域となります。

映像＋ASMR形式の動画についても、属人的な運用と非属人的な運用に分けることができます。

属人的な運用スタイル

映像＋ASMR形式の属人的なスタイルは、プロの洗練された技術を映像と音で届ける内容や、大食いと咀嚼音を掛け合わせた内容など、その人物の姿ありきで魅力が最大化される場合に用いられます。

参考になるYouTubeチャンネル

8.1.bites  

8.2.MIYU ASMR  

非属人的な運用スタイル

映像＋ASMR形式の非属人的な運用スタイルは、製造過程の作業様子や整備の様子、キネティックサンドのカット様子など、特定の人物でなくとも成り立つ場合に用いられます。

特に、職人技術が必要なサービス業態をとっている企業に向いているYouTube運用形態です。

参考になるYouTubeチャンネル

8.3.プロセスX  

まとめ【YouTubeに役立つ特典付！】

今回の内容では、運用のヒントになるYouTubeチャンネルの成功事例について紹介しました。

ご自身の今のチャンネルとどのように掛け合わせることができるのか、ぜひ思考を凝らしてみてください。

また、チャンネルの成長可能性を知りたいという方は無料の診断ツールをご用意したので、興味があれば YouTubeチャンネル診断ツール からお試しください。

最後までご覧いただきありがとうございました。今回の内容が参考になったという方は、YouTube運用をさらに加速させるための役立ち無料特典をダウンロードして、ぜひ日々の運用の参考にしてみてください。

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