『YouTubeを使って何を叶えたいですか』と聞かれたら、皆さんは何と答えるでしょうか。
- 広告収入だけで暮らしたい
- 自分のファンが欲しい
- 収益を増やして生活水準を上げたい
- 今よりも売上を拡大したい
- 認知度を上げてできる幅を広げたい
学生から社会人、個人事業主から企業の担当者まで、YouTubeの活用目的には人それぞれで色んな理由があるでしょう。
では、あらためて問います。
叶えたい目標は本当にそれであっていますか?
なぜ二度聞いたかというと、じつは皆さんが口にする活用目的は、本当の理由ではないことが多いからです。
いやいや、自分が言っているんだから、本当の理由もクソもないだろ!
当然、そう思われた方も多いでしょう。
では、これから2つのやりとりの例を紹介します。
やりとりの例1
- YouTube活用の最終的な目標は?
-
YouTubeを伸ばして広告収入で暮らせるようにすること
- それなら広告収入が増えやすいジャンルに切り替える?
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今のジャンルは変えずに広告収入を増やしたい
- 叶う可能性が格段に上がるのになぜ変えない?
-
自分が納得できる形で目標を達成したいから
- 自分が納得できる形とはどういう状態?
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自分ができる範囲で誰かに価値を届けながらお金も稼げる状態
- 例えば価値を届けるような商品の販売ではダメ?
-
より多くの人に価値を届けられるから広告収入の方がいい
- 広告収入にこだわる本当の理由は?
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多くの人に認められながらお金も稼げるから
- 収益と大勢に認められるのではどちらが大切?
-
最終的に収益になればいいけど、どちらかというと多くの人に今の自分が認められる方
やりとりの例2
- YouTube活用の最終的な目標は?
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YouTube経由での自社の売上を上げたい
- どういう戦略を組めば達成できると思う?
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再生数と登録者数を増やして認知と信頼を向上する
- 再生数と登録者数が増えたら売上はいくら増えそう?
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チャンネルがバズればかなり増えるはず
- 売上において再現性と最大風速どちらが重要?
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認知も広げたいことを考えると最大風速
- ここでいう認知とはどういう定義?
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自社のことを知るYouTubeユーザーが増えること
- 認知が広がっても購入まで繋がらなかったら?
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今後のことも考えると認知が広がれば一旦OK
- 自社商品が購入される理由を把握している?
-
〇〇に力を入れているからそこが購入の強みだと思う
やりとりの例1は、本当に広告収入で生活をしたいという覚悟を持っているというよりも、たくさんの人に自分を認めてもらった結果として、広告収入という副産物が生まれると嬉しいというのが本当の理由。
やりとりの例2は、確実にYouTube経由で売上をUPさせたいというよりも、自社の認知を広げることで将来的に何かにつながればYouTubeの活用目的としては十分というのが本当の理由。
つまり、例1は『広告収入』ではなく『認めてくれるファンを増やすこと』が目標、例2は『売上UP』ではなく『自社の認知拡大と第一想起』が目標になるということ。
ここまで読んで、まさか自分は違うだろうと思うかもしれませんが、本当に多くのケースでこれが起こっているのです。
公式LINEのメッセージでも書いた通り、運用を続ける中で都度目標がブレていては、なかなか到達できるものもできません。
ここまで読んでくださった皆さんには、ぜひともあらかじめ回避していただきたい。
そのために、今回の記事では『自分の本当の目的』を言語化するワークシートをご用意しました。
言語化ワークシート
- あなたのYouTube活用の最終目的は?
- その目的を選んだ理由は?
- ❷を達成するためにどんな投稿内容にする?
- 他に❷を達成できる投稿内容はない?
- なぜ❹ではなく❸の投稿内容にこだわりがある?
- ❷と❺の回答が不一致の場合どちらが自分の中で大切?
- ❻の回答をより確実に達成する投稿内容は?
❹が思い付かなければ、❶❷をより具体的に設定し直してください
さいごに:この学びを応用しよう
本日は『やりたいことの言語化』についてお話ししましたが、じつはこれは視聴者や消費者の欲求を探るときにも必要な要素なのです。
視聴者や消費者は、欲しいと思うものを口にします。
しかし、本人が口にしたその言葉の裏には、本人すら気づいていない本当に欲しいもの(インサイト)が隠されています。
対話を重ねる中で、自分の気持ちに気づいてきた
などの経験があるように、気持ちというものはそんなものなのです。
この『本当に欲しいもの』を探る際に重要になるのが、相手の声を引き出す対話。
そうです、先ほど皆さんに『自分自身と対話』してもらったように、相手からも同じように声を引き出してください。
そして、その声をもとに、『なぜ』を繰り返して奥底に眠る『本当に欲しいもの』を探ってください。
皆さんが声を集めやすい場所として1つ例を挙げると、YouTubeのコメント欄などは、色んなシチュエーションで相手から声を引き出しやすい場です。