【保存版】YouTubeアナリティクス分析はこれ1本で完璧
”いまのチャンネルの改善点がわからない、YouTubeアナリティクスの分析方法がわからない…”こんな悩みをお持ちではありませんか?
YouTubeを運営していると、努力が成果にあらわれない瞬間に何度も直面します。現状の運用でなにがいけないのか、原因を特定して改善できなければチャンネルの成長は見込めません。そして、この原因の特定に必須なのが、今回ご紹介するYouTubeアナリティクスの分析です。
しかし、YouTubeアナリティクスには専門用語で書かれたわかりづらい項目がたくさんあります。どこを見れば解決できるのか、どのように分析すれば成果につながるのか、お手上げ状態というチャンネル運営者も少なくありません。
さらに厄介なことに、YouTubeアナリティクスにはチャンネル運用において必須な項目と、あまり必要のない項目が入り混じっています。必須な項目が抜け落ちていてもいけませんし、必要のない項目に時間をかけるのも非常にもったいないです。
こう言われると不安に感じるかもしれませんが、ご安心くださいませ。今回の記事では、そのような悩みを抱える運営者向けに、この1本ですべて完結する効果的なアナリティクス分析の方法をご紹介します。
伸び悩んでいませんか?
「自社でYouTubeを運用してきたけどなかなか成果につながらない。いっそのことやめる選択をした方がいいのかも…」というお悩みを抱えていませんか?
とはいっても、ほとんどの企業がYouTubeをやっているし…
このような状況にいまいち熱が入らないという方もいるはず。そんな皆さまのお悩みを解消するために、以下のようなYouTube運用のお役立ち特典をご用意しました。
これまで200組以上の発信者にアドバイスをしてきた経験、さらには代表自身が教育チャンネルを登録者11万人以上に育て上げた経験を詰め込んだ、最先端の内容となっています。
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再生回数に関わるアナリティクス
まずは、動画の再生回数を改善したい場合に見るべきYouTubeアナリティクスについて解説します。そのためには、再生回数の原理について知っておく必要があります。
そもそも、再生回数は「インプレッション数 × インプレッションクリック率」を計算した結果と近い値(※完全一致ではない)になります。
インプレッション数とは
YouTube検索の結果として、おすすめ動画として、関連動画としてなど、視聴者の端末画面上にあなたの動画が表示された合計回数のことである。
インプレッションクリック率とは
端末画面上にあなたの動画が表示された全視聴者のうち、あなたの動画をクリックして見てくれた視聴者の割合のこと。サムネイルクリック率と言い換えられることも多い。
つまり、再生回数が伸び悩んだ時は、インプレッション数かインプレッションクリック率を改善してあげればよいということです。
インプレッション数の改善
インプレッション数は、タイトルに含まれるキーワードの需要の大きさ、おすすめ動画としてYouTubeにあと押ししてもらえた度合い、関連動画としてYouTubeにあと押ししてもらえた度合いで変わってきます。
ただ、これら3つを改善していきましょうと言われても、実際になにをすればいいのかわからないという方がほとんどだと思います。そこで、こちらの作業手順を参考にしてみてください。
これからやることは、自身のチャンネルの中でインプレッション数が良かった動画から共通点を抜き出すことで、次回からの動画にインプレッション数が増える要素を組み込んでいく作業です。
ブラウザ版のアナリティクスの詳細画面に移動して「その他の統計情報」から「インプレッション数」の項目を追加し、期間を「全期間」に設定して「カンマ区切りの形式 (.csv)」をダウンロード(※文字化けする場合は「Googleスプレッドシート」をダウンロード)
「過去28日間」など直近の期間を指定した場合は直近でのパフォーマンスを、「全期間」にした場合は全期間でのパフォーマンスを見ることができる。直近の期間を指定すると「今の時期の需要や話題性」を見つけやすく、全期間を指定すると「過去から今までの変わらない需要」を見つけやすい。
ダウンロードしたCSVを開いてインプレッション順に並べ替え、タイトル内のどのようなキーワードがインプレッション数の大きさに貢献しているか共通点を見つける
インプレッションを増やしてくれそうな共通点が見つかれば、これがいわゆる視聴者にとって関心度が高いテーマの候補となるため、次回の動画からそのテーマを中心とした企画づくりをしていく
全動画でインプレッション数が悪い時
インプレッション数のアナリティクス分析についてご紹介しましたが、中にはこのような方もいらっしゃるかと思います。
どの動画もインプレッション数が大差なくて、もしかしたら自分のチャンネルでアナリティクス分析をする意味がないかも…
チャンネル内でのインプレッション数がすべて悪い場合は、インプレッション数という数値そのものを底上げする必要があります。冒頭でもすこし触れましたが、インプレッション数を増やすためには、以下の3つの要素が重要になります。
❶ タイトルに含まれるキーワード需要
❷ おすすめ動画として表示される頻度
❸ 関連動画として表示される頻度
これらは、なにか一つの施策で改善ができるようなものではなく、総合的なアプローチによって狙える項目であるため、一筋縄にはいきません。いわゆる”バズらせる”つもりで動画をつくらなければならないからです。
ただ、バズりやすい動画というものにも傾向はあります。バズる動画をある程度まで再現性高く狙う方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
インプレッションクリック率の改善
次は、インプレッションクリック率、いわゆるサムネイルクリック率の改善方法についてです。
インプレッションクリック率は、投稿して間もない時は数値が高く出ますが、時間が経つにつれて数値が下がっていく傾向にあります。これは、投稿して間もない時はリピーターがメインで視聴してくれるのに対し、時間が経つにつれ新規の視聴者にリーチしていくため、クリックしてもらうハードルがどんどん上がっていくからです。
つまり、サムネイルの質が良ければ時間が経ってもクリック率の数値を維持できますし、質が低ければ時間が経つにつれて数値が下がりやすくなるということ。そのため、インプレッションクリック率の目安は、投稿から24時間以内と投稿から数日以降(3日ほど)とで分ける必要があります。
インプレッションクリック率の目標は9%以上を目指し、もしも6%未満だった場合は早急にサムネイルを改良して差し替える必要がある
今回の目的は、YouTubeアナリティクス分析によってインプレッションのクリック率が低い原因を特定することなので、投稿から数日が経った場合に限定してご紹介します。
ブラウザ版のアナリティクスの詳細画面に移動して「その他の統計情報」から「インプレッションのクリック率」の項目を追加し、期間を「全期間」に設定して「カンマ区切りの形式 (.csv)」をダウンロード(※文字化けする場合は「Googleスプレッドシート」をダウンロード)
ダウンロードしたCSVを開いてインプレッションのクリック率順に並べ替え、サムネイルに含まれる文字の大きさ・文字の配置・文言の内容・強調したい対象が強調されるようなデザインかという観点で共通点を見つける
サムネイルのクリック率を上げてくれそうな共通点が見つかれば、次回以降のサムネイルにて共通点を含んだデザインに改良し、クリック率が改善されるかどうかを確認する
全動画でクリック率が悪い時
インプレッションのクリック率のアナリティクス分析についてご紹介しましたが、中にはこのような方もいらっしゃるかと思います。
どの動画もインプレッションのクリック率が低くて、このままだと改善のしようがないかも…
チャンネル内でのインプレッションのクリック率がすべて悪い場合は、サムネイルの構成自体を大幅に変更するしかありません。クリック率を目標の値に近づけるためには、守らなければならないルールが4つあります。現状クリアできているかどうか、以下を一つひとつ確認してみてください。
❶ サムネイルの文字数は11字以内
❷ 文言は画面縦1/4以上の大きさ
❸ 強調対象が最も強調される配置
❹ 全体の色デザインはシンプルに
少ない文字数で伝わる文言選びができればクリック率が上がりやすくなります。インプレッションクリック率と文字数についての統計解析の結果、文字数が11字以内のサムネイルでは、12字以上のサムネイルに比べてクリック率が有意に高いことがわかりました(※詳細は冒頭のYouTube動画参照)。もし11字以内に収められそうになければ、強調したいメイン文言は11字以内、それ以外の文言はあくまでサブとして、メイン文言の妨げにならないよう、四隅に小さく表示するよいでしょう。
登録者数に関わるアナリティクス
次は、登録者数をより増やしたい場合に見るべきYouTubeアナリティクスについて解説します。まず大前提として、登録者数は「再生回数 × 登録率」の計算結果なります。そのため、登録者数を増やそうとすると、再生回数を上げる方法か、登録率を上げる方法のいずれかをとらなければなりません。
再生回数に関しては、再生回数に関するアナリティクス にて紹介をしたので、ここでは「登録率を上げる方法」について解説をします。先ほどから登録率という言葉を用いていますが、登録率とはなにかというと「その動画を視聴してくれた人のうちどれくらいが登録してくれたか」です。そのため、登録率は登録者増加数 ÷ 再生回数になります。
登録率は、横型の長尺動画と縦型のショート動画で目標とするべき目安の数値が異なります。
登録率の目標は1%以上を目指し、もしも0.4%未満だった場合は登録率を上げる施策の実施を検討した方がよい
では、実際に登録率を改善するためにやるべき作業についてご紹介します。
ブラウザ版のアナリティクスの詳細画面に移動して「その他の統計情報」から「登録者増加数」の項目を追加し、期間を「全期間」に設定して「カンマ区切りの形式 (.csv)」をダウンロード(※文字化けする場合は「Googleスプレッドシート」をダウンロード)
ダウンロードしたCSVを開いて登録率を算出(登録者増加数 ÷ 視聴回数)し、登録率順に並び替えたのちに登録に貢献している共通点を見つける
登録率を上げてくれそうな共通点が見つかれば、次回以降の動画で共通点を含んだ台本構成にして、登録率が改善されるかどうかを確認する
全動画で登録率が悪い時
登録率のアナリティクス分析についてご紹介しましたが、中にはこのような方もいらっしゃるかと思います。
どの動画も登録率が低くて、一般的に登録されやすい動画の特徴が知りたい…
活動ジャンルやチャンネルの強みによって登録率が上がる要素は異なりますが、どのジャンルにも共通する基本事項を以下にまとめました。
❶ クライマックス直前で登録告知
❷ 情報は楽でわかりやすく丁寧に
❸ ライバルが語らない有益な内容
❹ チャンネル内の発信内容を統一
これは、いわゆるテストクロージングに似た手法で、動画の中で視聴者の気持ちが揺ぐタイミング(例:クライマックスの直前)で1〜2回ほど登録告知を入れると登録率が上がりやすくなります。告知を入れる際には、登録をしておくメリット、あるいは登録をしないデメリットを一緒に添えると、より登録の促しがしやすくなります。
チャンネル登録者の増やし方について、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
登録者が全然増えない…
「自社でYouTubeを運用してきたけどなかなか成果につながらない。いっそのことやめる選択をした方がいいのかも…」というお悩みを抱えていませんか?
とはいっても、ほとんどの企業がYouTubeをやっているし…
このような状況にいまいち熱が入らないという方もいるはず。そんな皆さまのお悩みを解消するために、以下のようなYouTube運用のお役立ち特典をご用意しました。
これまで200組以上の発信者にアドバイスをしてきた経験、さらには代表自身が教育チャンネルを登録者11万人以上に育て上げた経験を詰め込んだ、最先端の内容となっています。
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視聴維持率に関わるアナリティクス
次は、もっと動画を長く見てもらいたい時にやって欲しい、視聴維持率に関するアナリティクス分析のやり方です。
一般的には、視聴維持率は良くするべきと言われています。しかし、視聴維持率が低いからといって、YouTubeからの評価が下がって再生がされなくなるわけではありません。視聴維持率が低くても、キーワードの需要が高く、他のチャンネルであまり取り上げられていないテーマの動画であれば、再生回数が伸びることはよくあります。
では、視聴維持率にはどんな役割があるのでしょうか。
視聴維持率は、視聴者の満足度を表す指標であるため、視聴維持率が低いということは視聴者の満足度も低い可能性があるということです。視聴者の満足度が低いと、次からリピートされなくなる可能性が高くなるため、チャンネル全体の再生回数に悪影響を及ぼす可能性が生まれます。
これは、短期的に見るとそれほど痛手ではありませんが、長期的にチャンネルを運用することを考えると、大きな損失につながります。そのため、視聴維持率はできるだけ改善をした方がよいのです。
では、視聴維持率はどれくらいの水準で保つ必要があるのでしょうか。以下に、横型の長尺動画の場合と、縦型のショート動画の場合の目安をまとめました。
視聴維持率の目標は8分以上の動画で40%、5分未満の動画で50%以上を目指し、もしも8分以上の動画で30%未満、5分未満の動画で40%未満だった場合は、まずは目標を達成できる分数まで動画を短くしたり、視聴維持率を改善する施策の実施を検討する必要がある
では、ここからは視聴維持率が下がる原因の特定と、その改善作業に入っていきましょう。
ブラウザ版のアナリティクスの詳細画面に移動して「その他の統計情報」から「平均再生率」の項目を追加し、期間を「全期間」に設定して「カンマ区切りの形式 (.csv)」をダウンロード(※文字化けする場合は「Googleスプレッドシート」をダウンロード)
ダウンロードしたCSVを開いて平均再生率順に並べ替え、上位6つ程度の動画と下位6つ程度の動画の視聴維持率を確認して、離脱される原因の共通点をさがす(※6つ程度では仮説が立たなかったという場合は増やす)
チャンネルトップの「動画を管理」から該当動画の「アナリティクス」をタップして、「概要」タブから視聴維持率のグラフを確認する
視聴維持率のグラフを見れば、なぜ視聴者に離脱をされたのか、その原因をある程度まで絞り込むことができます。ただし、そのためには視聴維持率グラフの見方を理解しておかなければなりません。
まず大前提として、視聴維持率が低下する原因には大きく分けて4タイプあります。
視聴維持率の改善1:冒頭離脱型
これは、タイトルやサムネイルから期待した内容と、動画の冒頭が異なると視聴者に判断された場合に起こる離脱ケースです。
しかし、前提として覚えていてほしいのは、動画の始まりである0秒から30秒までは動画の良し悪し関係なく30%〜40%程度が必ず離脱するということ。そのため、冒頭から30秒までの間で60%以上をキープできているのであれば、冒頭離脱型には該当しません。
○ 30秒までに30〜40%は必ず離脱
○ 30秒までに50%を切ると要改善
では、要改善だった場合についてですが、冒頭で大きな離脱が起きる原因としてよく挙げられるのは、以下のケースになります。
✔︎ 冒頭の自己紹介や前置きが長い
✔︎ 動画雰囲気や声が極端に暗い
✔︎ 手ブレや画角ミスで見づらい
✔︎ 動画の主旨と関係ない始まり
上記の例に当てはまる場合は、これらの要素をできるだけ冒頭から排除して、もしどうしても入れたい場合は、動画の途中や終盤部に移動させた方がよいです。
視聴維持率の改善2:途中離脱型
これは、途中まではタイトルやサムネイルから期待した内容を回収できているけど、途中から期待感がなくなって離脱されるケースです。
視聴者が期待感をなくすパターンには大きく分けて2つあり、1つ目は内容がガラッと変わってしまって期待を裏切られたと感じるケース、2つ目は期待した内容についてある程度満たされて満腹になったケースです。
1つ目については、前半では料理に関する発信をしていたのに、後半では漫画の話をするなど、テーマの内容が大きく変わってしまうケースです。このケースに当てはまる場合は、ぜひ動画内のテーマを1つに統一してみてください。
2つ目については、前半部に視聴者の大半が知りたかった情報が詰まっており、視聴者が途中で十分に満足をしてしまったケースです。このケースに当てはまる場合は、続きを見たいと思う感情が徐々にわき起こるように構成を組んであげる必要があります。
例えば、一番の価値が詰まった情報は後半部に持っていきつつ、前半部はその情報を知ること、あるいは知らないことでどのようなメリットデメリットがあるのか、なぜいま重要なのかなど、階段を一歩ずつ上がっていくようなイメージ構成にするとよいでしょう。
視聴維持率の改善3:緩やか離脱型
これは、動画の途中から少しずつ視聴者の求めている期待内容とズレてくるパターンです。
このケースの厄介なところは、動画のテーマは視聴者が求めている内容で一貫されているのですが、内容の本質が少しずつズレてくることにより生じるので、なかなか原因に気づきづらいという点です。
例えば、動画のテーマが「データから解釈する不採用の理由」という内容だとすると、動画の中には「不採用のデータ」という要素と、「データの解釈結果」という要素の2種類がコンテンツとして存在します。
視聴者が求めているのは「データの解釈結果」なのに対して、後半部から「不採用のデータ」を扱ったデータ分析の話に変わっていたとすると、不採用というテーマはズレていないけど、視聴者が求める内容の本質が変わってくるので、少しずつ視聴維持率が下がっていきます。
このケースに該当する場合は、ぜひ視聴者が求めているものは何かという観点で、視聴維持率グラフの下がっている箇所を見返してみてください。
視聴維持率の改善4:冒頭離脱型
これは、視聴者が求めている期待内容にズレはないものの、その期待内容に行きつくまでの前置き説明がつまらない場合や、視聴者が分かりきっている内容が続いた場合に、見たいシーンまで飛ばされるケースです。
前置き説明がつまらない場合に関しては、客観的な第三者視点での語りが多くなりすぎていることが原因であることが多いです。ご自身の経験や、紆余曲折を含んだ具体事例など、人間の感情が表現された工夫を織り交ぜると、改善できるでしょう。
一方で、厄介なのは「視聴者が分かりきっている内容」が続いた場合に関してです。視聴者にとってどのレベルが当たり前で、どのレベルが当たり前でないかは、発信者視点ではなかなか気づけません。
そのため、この場合は発信者ではなく、視聴者目線に切り替える意識が必要になります。その視聴者目線に切り替える方法として使えるのが「視聴維持率グラフ」です。
グラフが下がり始める該当箇所を見返して、ターゲットの視聴者が当たり前と感じている内容なのかどうかを、ご自身の過去や周りの知人、SNS上のコメントなどに目を通して、精査するようにしましょう。
チャンネルが伸びる可能性を知る
YouTubeチャンネルを運用していると、このまま続けて本当に伸びるのかという不安に駆られることがよくあるでしょう。
そんな時に、いまのチャンネルがどれくらい伸びる可能性を秘めているのかをざっくりと知ることができる、以下のアナリティクス分析方法を試してみてください。
ブラウザ版のアナリティクスの詳細画面に移動して「その他」から「コンテンツタイプ」を選択し「その他の統計情報」から「視聴者あたりの平均視聴回数」「リピーター」「新しい視聴者数」の3指標を追加して、期間を「過去28日間」に設定する
合計行の「リピーター」と「新しい視聴者数」から「リピーター率」を算出したのち、合計行の「視聴者あたりの平均視聴回数」を確認する
ここまでの操作で、無事に「リピーター率」と「視聴者あたりの平均視聴回数」を得られました。チャンネルの伸び可能性を知るためには、この2つの指標を用います。
そのまえに、そもそも「視聴者あたりの平均視聴回数」と「リピーター率」はなにを表しているのか、これらの指標からなにがわかるのか、その原理を理解しておきましょう。
視聴者あたりの平均視聴回数とは
これは、期間内に視聴者1人あたりがトータルで何回動画を視聴したかの平均値になります。同じ動画を複数回見た場合も、別の動画を見た場合もカウントされます。
これを計算式に直すと、視聴者あたりの平均視聴回数は、リピーターによる総視聴回数と新しい視聴者による総視聴回数を、視聴した全人数で割った値、つまりリピーターと新規の加重平均値になります。
例えば、リピーターが5人、新しい視聴者が7人いて、それぞれリピーターが3回分ずつ動画を視聴、新しい視聴者が1回分ずつ動画を視聴するとします。すると、リピーターによる視聴回数の合計は15回、新しい視聴者による視聴回数の合計は7回、合わせて視聴回数は22回となります。
いま、「リピーター」と「新しい視聴者」という分け方をしましたが、両方ともひと括りすると「視聴者」です。そうすると、視聴者の数は5人と7人で合計12人なので、総視聴回数の22回を合計の視聴者数である12人で割ると、視聴者1人あたりの平均視聴回数は1.83回となります。
これが、加重平均と呼ばれる計算方法であり、視聴者あたりの平均視聴回数が表しているものになります。
当然、新しい視聴者よりもリピーターの方がたくさん動画を再生してくれやすいです。そのため、リピーターと新しい視聴者を「視聴者」としてひと括りにしている「視聴者1人あたりの平均視聴回数」という指標は、まだまだ解像度が低いです。
そこで、実際にリピーターと新しい視聴者がどれだけチャンネルに貢献をしてくれているのかを表す「リピーター率」という指標が登場します。
リピーター率とは
これは、リピーターの人数と新しい視聴者の人数を足した値で、リピーターの人数を割った値になります。
つまり、チャンネルの視聴回数にどれだけリピーターが貢献してくれているかを表す指標ということです。
リピーター率が高いと、チャンネル内の動画は新しい視聴者よりもリピーターに人気の動画、リピーター率が低いと、リピーターよりも新しい視聴者に人気の動画ということになります。
チャンネルの課題が瞬時にわかる
先ほど確認した「視聴者1人あたりの視聴回数」と「リピーター率」を用いると、チャンネルの可能性と今後の課題がわかる、4象限マトリックスをつくることができます。4つのゾーンがありますが、これら4つのうちどこに属すかで、チャンネルの可能性と課題が異なります。
新規の視聴者に届きづらい(右上)
右上のゾーン(数学的には第1象限)は、リピーターの満足度は非常に高いものの、新規の視聴者に動画が届きづらくなっているため、登録が伸びづらい可能性が高いです。
例えば、ニッチなジャンルで活動しているチャンネルや、ファンだけが満足できる内輪ネタになっているチャンネルや、活動しているジャンルの中ではすでに上位をとっているチャンネルが当てはまります。
もし新規の登録を伸ばすなら、ジャンルを広げたり、ファンだけでなく新規の視聴者にも関心が高い内容に切り替えたりする必要があります。
新規の視聴者に届きづらい(左上)
左上のゾーン(数学的には第2象限)は、新規の視聴者に動画が届きづらく、かつリピーターにとっても毎回の動画が見たい内容ではないチャンネルが該当しやすいです。
当然、動画の質が低ければリピートされづらくなりますが、リピーターにとって毎回の動画が見たい内容ではないというのは、それだけにとどまりません。
例えば、リピーター自体があまり動画を見る時間や習慣がない場合や、そもそものチャンネル自体の投稿頻度が低い場合も、このケースに当てはまります。
これらの場合は、発信者のスキル不足が原因というよりも、ターゲット選定や投稿サイクルが原因なので、ご自身の目的と合わせて調整してください。
一方で、動画の質が悪いケースに関しては、届ける相手の人物イメージを固定して、その人に価値を届け続けるとしたらどのような価値が喜んでもらえるかという観点で動画づくりをするようにしましょう。
新規の視聴者に届きづらい(左下)
左下のゾーン(数学的には第3象限)は、毎回の動画のターゲットがバラバラになってしまっており、リピーターがついていない可能性が高いです。
例えば、テーマが統一されていないごちゃ混ぜのチャンネルや、トレンドや話題性を追うようなニュース系チャンネルがこのケースに該当します。そのほかにも、1ヶ月以内に動画が大きくバズったようなチャンネルも、左下ゾーンに該当しやすくなります。
あえてターゲットを変え続けているのであればよいですが、そうでない場合は、届ける相手の人物像を1人に定め、そのうえで自身の扱うテーマを1つに統一するようにしましょう。
新規の視聴者に届きづらい(右下)
右下のゾーン(数学的には第4象限)は、新規の視聴者にもしっかりと届いており、かつ新規もリピーターも両方がリピートしたくなるような、良質なチャンネル運用になっています。
このケースは、登録も再生も伸びやすく、これから勢いを増していくチャンネル形態ですので、このままの調子で運用を続けてください。
まとめ【YouTubeに役立つ特典付!】
以上が、YouTubeアナリティクスで1ヶ月に1度ほどの頻度で分析してほしい完全マニュアルになります。
また、今回の記事よりもさらに詳しいアナリティクス分析ができる無料の診断ツールをご用意したので、もし興味があれば YouTubeチャンネル診断ツール からお試しください。
悩みをプロに無料相談
「改善できることはしているけど、本当に効果があるのかな」など、いまのチャンネル運用に関して不安やお悩みを抱えていませんか?
現在のチャンネルのパフォーマンスをデータの観点から効果測定してほしい…
そのようなテクニカルな観点からのアドバイスがほしいという運用担当の方も少なくないでしょう。すこしでも当てはまる方は、ぜひご相談ください。
筆者自身も教育系ジャンルを扱っていること、また理工系のバックグラウンドが強いことから、データから見る再現性の高い運用を強みとしています。ジャンルとしては、教育系全般ジャンル、および専門性の高いジャンルの運用サポートを強みとしています。
まずは、いま抱えている悩みをお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。今回の内容が参考になったという方は、YouTube運用をさらに加速させるための役立ち無料特典をダウンロードして、ぜひ日々の運用の参考にしてみてください。
運用をもっと効果的に
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